Salmonella Enteritidisの付着阻害物質

  • 宮本 敬久
    九州大学大学院農学研究院生物機能科学部門食品バイオ工学講座食品衛生化学分野
  • 川口 穣
    九州大学大学院農学研究院生物機能科学部門食品バイオ工学講座食品衛生化学分野
  • 下津 智志
    九州大学大学院農学研究院生物機能科学部門食品バイオ工学講座食品衛生化学分野
  • 河岸 丈太郎
    九州大学大学院農学研究院生物機能科学部門食品バイオ工学講座食品衛生化学分野
  • 本城 賢一
    九州大学大学院農学研究院生物機能科学部門食品バイオ工学講座食品衛生化学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Inhibitors of Adhesion Ability of Salmonella Enteritidis
  • Salmonella Enteritidis ノ フチャク ソガイ ブッシツ

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抄録

S. Enteritidisのマイクロプレートへの付着を阻害する物質の検索を39種の安全性の高い食品添加物および天然色素について行った.一次スクリーニングの結果,コントロールに比べてS. Enteritidisの付着を阻害したのは,アナトー色素,ガーディニアイエロー,モナスカス色素などの天然色素,アナトーAN,サンブラウンAC,サンイエローNo. 2 AU,サンレッドYM,サンレッドRCFU,サンビートL等の天然色素製剤,プロタミン,唐辛子抽出物,ショ糖ステアリン酸エステル,モノグリセリン脂肪酸エステルなどの食品添加物,ケンフェロールのようなフラボノイドであった.このうちで付着阻害効果の高かったのは,アナトーAN,ガーディニアイエロー,モナスカス色素,プロタミン,モノグリセリン脂肪酸エステルおよびショ糖脂肪酸エステルであった.糖脂肪酸エステルではパルミチン酸およびステアリン酸エステルなど脂肪酸鎖長の長いものの方が付着阻害効果も高かった.特にモナスカス色素とショ糖ステアリン酸エステルは0.01%と低濃度でもS. Enteritidisの付着をほぼ完全に阻害したが,この阻害効果は抗菌力に起因するものではなかった.

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参考文献 (39)*注記

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