膵管内に乳頭状発育をした膵腺房細胞癌の1例

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タイトル別名
  • A CASE OF ACINAR CELL CARCINOMA OF THE PANCREAS WITH AN INTRADUCTAL TUMOR GROWTH TO THE MAIN PACREATIC DUCT

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抄録

症例は47歳,男性.心窩部痛を主訴に当院受診,血液検査にて閉塞性黄疸,腹部CT検査にて膵体尾部に境界明瞭な充実性腫瘤を認めた.内視鏡的逆行性膵管造影検査では膵頭部主膵管に腫瘍栓を疑う陰影欠損を認め,十二指腸に腫瘤が露出し同部からの生検は中分化型管状腺癌であった.膵全摘術にて腫瘍を摘出した.腫瘍細胞は,好酸性の胞体と腺房構造を有し,PAS陽性で,免疫組織学的検査でAmylase,α-1-antitrypsinが陽性であった.十二指腸乳頭直下まで膵管内に乳頭状発育を呈していたことから,管内乳頭状発育型膵腺房細胞癌と診断した.本邦においては自験例を含め11例の管内乳頭状発育型膵腺房細胞癌の報告例がある.

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