4年以上完全寛解を維持している広範な眼窩病変を有し肝機能障害を呈した鼻NK/T細胞リンパ腫

• 門間 文彦

  三重大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学

• 上野 聡

  三重大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学

• 山口 素子

  三重大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学

• 俵 功

  三重大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学

• 宮崎 香奈

  三重大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学

• 西井 一浩

  三重大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学

• 中瀬 一則

  三重大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学

• 片山 直之

  三重大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学

書誌事項

タイトル別名

• Long-term remission of a nasal NK/T-cell lymphoma patient with massive involvement of the orbita and liver dysfunction
• 症例報告 4年以上完全寛解を維持している広範な眼窩病変を有し肝機能障害を呈した鼻NK/T細胞リンパ腫
• ショウレイ ホウコク 4ネン イジョウ カンゼン カンカイ オ イジシテイル コウハンナ ガンカ ビョウヘン オ ユウシ カン キノウ ショウガイ オ テイシタ ハナ NK Tサイボウ リンパシュ

抄録

症例は49歳女性。急激な右頬部腫脹と発熱を主訴に来院した。病変は右眼窩を中心に広範に存在し，右眼窩底組織生検により鼻NK/T細胞リンパ腫と診断された。急速に進行する肝障害が出現したため，etoposide (ETP)/dexamethasone (DMS)で治療を開始したところ，肝障害と顔面腫脹は速やかに改善した。ETP/DMS等による化学療法5コースに加え，第1コースday 8より病変部照射（計50 Gy）を同時併用し部分寛解を得た。第6コースにL-asparaginase (8,400 IU/day, day 1-7)を併用し重篤な有害事象なく治療を終了した。診断後56か月現在，無病生存中である。全身状態不良で合併症を有し通常量の化学療法が行えない症例においても，放射線治療と毒性を抑えた化学療法を行うことで良好な病勢コントロールが得られる可能性が示唆された。

収録刊行物

• 臨床血液

  臨床血液 50 (1), 44-48, 2009

  一般社団法人 日本血液学会

キーワード

• NK/T-cell lymphoma
• Etoposide
• L-asparaginase
• Concurrent chemoradiotherapy

詳細情報

• CRID: 1390001205036861952
• NII論文ID: 130004501254
• NII論文ID: 10024958873
• NII書誌ID: AN00252940
• DOI: 10.11406/rinketsu.50.44
• ISSN: 18820824
• ISSN: 04851439
• NDL書誌ID: 9799546
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I9799546
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2009160037
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可