病院タオルの<i>Bacillus cereus</i>汚染を測定する方法の比較検討

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タイトル別名
  • Comparison of Methods for Measuring Bacillus cereus Contamination of Hospital Towels
  • 病院タオルBacillus cereusの汚染を測定する方法の比較検討
  • ビョウイン タオル Bacillus cereus ノ オセン オ ソクテイ スル ホウホウ ノ ヒカク ケントウ

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抄録

  病院で使用するタオルには,加熱処理が義務づけられている.しかし,熱に耐性であるBacillus cereusの芽胞が病院タオルを汚染することがある.さらに,病院タオルのB. cereus汚染は医療関連感染の原因となりうる.したがって,病院タオルのB. cereus汚染を定期的に評価する必要がある.しかし,その評価のための標準方法は確立されていない.今回の研究において,我々は4つの測定方法(スタンプ法・スワブ法・単純抽出法・ビーズ抽出法)を用いて,病院タオルのB. cereus汚染の評価を行なった.スタンプ法ではタオル汚染を定量評価することが不可能であった.また,スワブ法では病院タオルから少数のB. cereusしか検出できなかった.一方,抽出法では病院タオルから多数のB. cereusを検出することができた.特に,ビーズ抽出法では単純抽出法の2倍の菌数を検出することができた.以上の結果より,ビーズ抽出法は病院タオルのB. cereus汚染の評価に最も適した測定方法と考えられる.さらに本研究の結果から,タオル中のB. cereusの分布密度が不均一であることが判明した.したがって,タオルのB. cereus汚染を評価する場合,1枚のタオルから複数のサンプル断片を採取して調べる必要がある.<br>

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