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- タイトル別名
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- Pancreaticobiliary maljunction with a long common channel which presented with choledocholithiasis with acute pancreatitis: report of a case
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抄録
総胆管結石に伴う急性膵炎で発症した腹側膵管(Wirsung管)由来の長い共通管を有する膵·胆管合流異常の1例を経験した.38歳,男性.右季肋部痛,発熱を主訴に受診し,総胆管結石症およびそれに伴う急性膵炎の診断で入院した.結石摘出後のERCPにより膵·胆管合流異常が発見され,分流手術(胆嚢摘出+肝外胆管切除+肝管十二指腸吻合)を施行した.術前のERCPでは,肝外胆管は軽度拡張し,その十二指腸側に長さ4 cmの共通管が存在した.共通管上端と背側膵管(Santorini管)との間には短い交通枝が存在した.細い膵管分枝が共通管に流入する所見が得られたこと,発生学的にSantorini管は胆管とは癒合せずWirsung管と癒合することから,自験例の共通管はWirsung管由来であることが推測された.以上より,自験例の膵·胆管合流異常の発生機序は,「胎生初期における胆管とWirsung管との高位(Oddi括約筋外)合流」と考えられた.<br>
収録刊行物
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- 胆道
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胆道 23 (2), 207-210, 2009
日本胆道学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204349862656
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- NII論文ID
- 10025364021
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- NII書誌ID
- AN10062001
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- ISSN
- 18836879
- 09140077
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可