職域病院でのマンモグラフィ併用乳癌検診の検討

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  • EVALUATION OF A MASS SCREENING OF BREAST CANCER WITH MAMMOGRAPHY IN PERSONNEL OF REGIONAL PUBLIC SCHOOLS

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抄録

公立学校の職域病院として,過去8年間に15,224例のマンモグラフィ(以下MMG)併用検診を行った.対象は東北6県の教職員であり,50歳代以下が90%以上,49歳以下が約半数を占めた.要精検率は3.8%,発見乳癌症例が55例で発見率が0.36%,陽性反応的中率が9.5%であった.発見乳癌(MMG検診群)の21.8%が石灰化症例であり,腫瘤症例の平均腫瘍径が1.6cm,Stage0とIで82.7%を占めた.比較の対照とした同時期の外来受診群の平均腫瘍径は2.5cm,Stage0とIが49.6%と較べ,MMG検診群は有意に早期乳癌が多かった.MMGの検出率は腫瘤症例の76.7%であり,視触診の86.0%より低く,若年者の多い職域検診には両者の併用とともに超音波の併用を考慮する必要があると思われた.

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