書誌事項
- タイトル別名
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- A CASE OF PANCREATIC FISTULA AFTER PANCREATODUODENECTOMY INTERNALLY DRAINED VIA A PERCUTANEUS ENDOSCOPIC GASTROSTOMY
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抄録
膵頭十二指腸切除後膵外瘻の低侵襲な内瘻化の試みはいくつか報告されているが,われわれはPEGを用いて,低侵襲に内瘻化しえた1例を経験したので報告する.症例は54歳,男性.十二指腸乳頭部癌にて亜全胃温存膵頭十二指腸切除施行.再建は胆管空腸,膵胃吻合とした.術後,膵胃吻合縫合不全に伴う胃十二指腸動脈出血があり,止血術施行.胃側の吻合口を閉鎖し,膵管チューブを外瘻にした.術後長期に栄養状態が不良であったため,再度の開腹手術を回避するため,残胃にPEGを造設し,膵外瘻チューブを胃瘻から残胃に挿入,膵液を消化管内に戻したところ,栄養状態が改善.そのまま,チューブを皮下に埋め込んで,内瘻化した.内瘻化後,3年経過したが,現在までチューブ閉鎖などのトラブルはなく,経過良好である.膵外瘻による栄養障害を伴う症例では,膵液を消化管内に戻し,栄養状態を改善してから内瘻化するという方法は安全で,有用であると思われる.
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 70 (8), 2470-2475, 2009
日本臨床外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679824189568
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- NII論文ID
- 130004517339
- 10025390620
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可