舞踊動作を表す構造変数と時空間変数の比較

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison of Structural and Spatio-temporal Variables Exhibited in Dance Motion —Based on Traditional Japanese Dance—
  • 舞踊動作を表す構造変数と時空間変数の比較--日本舞踊を題材として
  • ブヨウ ドウサ オ アラワス コウゾウ ヘンスウ ト ジクウカン ヘンスウ ノ ヒカク ニホン ブヨウ オ ダイザイ ト シテ
  • —日本舞踊を題材として—

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抄録

本研究では,モーションキャプチャ装置で計測した舞踊動作について,構造に関する変数(構造変数)と時空間に関する変数(時空間変数)を計測し,動作および動作者を識別する性能を基準にして,どちらが情報を多く含むか を比較している. 対象舞踊動作は日本舞踊の「娘形作品」で多用される基礎動作「オクリ」である. 用いたデータは,熟達した舞踊家が,概念的説明をしようとして踊った動作と,その生徒の2舞踊家,および3人の初心者が同じ動作を各複数回踊った動作を,モーションキャプチャ装置で計測したものである. 構造変数は,吉村らが定義した48種類の指標,およびそれらの比で表したものである. 時空間変数は,モーションキャプチャ装置から出力された,31個のマーカ及び「オクリ」に関係のある対象部位 8個のマーカのy座標,およびルートマーカとの相対座標である. 本研究では,複数の動作を識別できるか,複数の舞踊家を識別できるか,という2種類の実験を行い,どの変数が高い正答率を与えるか調べている. 実験の結果は,31個のマーカのy座標時系列を利用した場合が高い正答率を与えていた. その中でも相対座標系で行う方がよかった.

収録刊行物

  • 画像電子学会誌

    画像電子学会誌 37 (4), 396-404, 2008

    一般社団法人 画像電子学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (15)*注記

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