大動脈弁周囲の構造の特徴と心筋分布―経大動脈アプローチによる高周波通電に関連して―

• 松山 高明

  国立循環器病センター臨床検査部病理

• 井上 紳

  昭和大学歯科病院総合内科

• 池田 善彦

  国立循環器病センター臨床検査部病理

• 岡村 英夫

  国立循環器病センター心臓血管内科

• 野田 崇

  国立循環器病センター心臓血管内科

• 里見 和浩

  国立循環器病センター心臓血管内科

• 須山 和弘

  国立循環器病センター心臓血管内科

• 栗田 隆志

  国立循環器病センター心臓血管内科

• 清水 渉

  国立循環器病センター心臓血管内科

• 相原 直彦

  国立循環器病センター心臓血管内科

• 鎌倉 史郎

  国立循環器病センター心臓血管内科

• 太田 秀一

  昭和大学医学部第二病理

• 植田 初江

  国立循環器病センター臨床検査部病理

書誌事項

タイトル別名

• <I>Histological features around the aortic cusp-Implication for the radiofrequency catheter ablation of atrial and ventricular tachycardia originating from the peri-aortic cusp</I>

抄録

カテーテルアブレーションの適応となる頻脈性不整脈のうち, 右房心内膜からのアプローチで効果が得られない一部の症例に対し, 経大動脈アプローチにより大動脈弁尖周囲に通電することがある.しかし, 同部位の組織学的構築は複雑で, 詳細な解剖学的検討は少ない.剖検心9例 (平均64, 0歳, 平均心重量349.49, 平均大動脈径24.2mm) を用いて各弁尖周囲の組織学的特徴を観察した.右冠尖と左冠尖には右室流出路中隔部と左室流出路心筋が接していた.それに対して無冠尖周囲は心室筋を認めず, 上方に両心耳とBachmann束, 同レベルに房室弁輪組織, 下方は膜性中隔を介してHis束が位置していた.カテーテルアブレーション施行時にはこれらの解剖学的特徴の認識が必要であると考えられた.

収録刊行物

• 心電図

  心電図 28 (6), 567-573, 2008

  一般社団法人　日本不整脈心電学会

キーワード

• 大動脈弁
• 頻脈性不整脈
• カテーテルアブレーション
• 組織解剖学

詳細情報

• CRID: 1390001204772443264
• NII論文ID: 10025583598
• NII書誌ID: AN00358282
• DOI: 10.5105/jse.28.567
• ISSN: 18842437
• ISSN: 02851660
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2009099157
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可