陰茎壊死を発症した糖尿病透析患者の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A diabetic patient on hemodialysis who developed penile necrosis
  • 症例報告 陰茎壊死を発症した糖尿病透析患者の1例
  • ショウレイ ホウコク イン ケイ エシ オ ハッショウ シタ トウニョウビョウ トウセキ カンジャ ノ 1レイ

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抄録

症例は58歳,男性.51歳時,糖尿病を指摘され内服加療を開始,54歳時,糖尿病性腎症による慢性腎不全のため血液透析導入.2008年5月初旬,陰茎先端の疼痛,潰瘍を生じ,徐々に症状増悪,虚血性変化の進行を認めたため同年7月9日当科紹介入院.入院時,陰茎に強い疼痛,圧痛を認め,潰瘍を形成した亀頭部は黒色に変化していた.疼痛,虚血性変化が強度であり保存的治療が困難と判断し,陰茎壊死の診断で同年7月17日陰茎部分切断術を施行した.術後,創哆開,感染を生じたがデブリードマン処置により治癒し,疼痛は消失した.病理所見にて悪性所見は認めず,血流障害による陰茎壊死および二次感染と診断した.糖尿病透析患者では下肢領域に壊死が好発するが,陰茎に壊死が発生することはまれで本邦では18例の報告があるに過ぎない.

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参考文献 (12)*注記

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