代かき・移植時における水田からの濁水流出特性

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タイトル別名
  • Research on Characteristics of Turbid Water Effluent from Paddy Fields during the Paddling and the Transplanting Period
  • 代かき・移植時における水田からの濁水流出特性--滋賀県宇曽川流域の水田群を事例として
  • シロカキ イショクジ ニ オケル スイデン カラ ノ ダクスイ リュウシュツ トクセイ シガケンウソガワ リュウイキ ノ スイデングン オ ジレイ ト シテ
  • ― 滋賀県宇曽川流域の水田群を事例として ―
  • - Based on a study of paddy watershed in Uso river basin, Japan -

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抄録

代かき,移植時に水田から流出する濁水の流出特性を明らかにするために,琵琶湖に流入する代表的な農地排水河川である宇曽川流域の約4haの水田群において,排水路末端で流量,SS濃度とSS流出負荷量および目視による作業進捗状況の調査を行った.春作業時のSS濃度と流出負荷量には2つのピークが認められた.前半のピーク(前期流出)は,水田への入水が開始された直後から,代かきで畦畔浸透や田面水の漏水が抑制されるまでに流出するSS成分が原因と考えられた.後半のピーク(後期流出)は,前期流出の抑制後,移植までに落水口からの溢水や移植前の強制落水などで流出する成分が原因と考えられた.春作業期に排水路末端から流出した通常のSS画分(>1.0µm)は71kg/ha/d,微細なSSを含む画分(>0.3µm)は104kg/ha/dであった.これまで行われてきた代かき・移植時の濁水対策は,主として人為的に制御が可能な後期流出に対してであったが,今後は前期流出に対する対策の立案も重要であることが示された.

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参考文献 (15)*注記

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