医用実物色画像の記録再現のための基礎的検討

  • 西堀 眞弘
    東京医科歯科大学医学部附属病院検査部
  • 渡邊 憲
    武蔵野赤十字病院皮膚科
  • 宮崎 安洋
    東京医科歯科大学大学院環境皮膚免疫学
  • 田中 直文
    東京医科歯科大学医学部附属病院手術部
  • 荒川 真一
    東京医科歯科大学歯学部附属病院歯周病科
  • 千葉 由美
    東京医科歯科大学高齢者看護・ケアシステム開発学
  • 大橋 久美子
    東京医科歯科大学難治疾患研究所生命情報学
  • 田中 博
    東京医科歯科大学難治疾患研究所生命情報学
  • 奥山 真寛
    千葉大学工学部情報画像工学科
  • 上村 健二
    千葉大学工学部情報画像工学科
  • 津村 徳道
    千葉大学工学部情報画像工学科
  • 三宅 洋一
    千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センター
  • 内野 文子
    コニカミノルタテクノロジーセンター(株) システム技術研究所,大阪
  • 大和 宏
    コニカミノルタテクノロジーセンター(株) システム技術研究所,大阪

書誌事項

タイトル別名
  • A Road Map to Absolute Color Appearance Pictures

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抄録

<p> 既存の画像技術では,実物と同じ色を記録,再現することは困難である.カラーマネジメント技術を用いて入出力の機種間差を補正することはできるが,再現された色が実物と同じである保証はないので,医療分野ではあまり役に立たない.</p><p> 実物の分光反射率と照明条件が分かれば,反射光のスペクトルを正確に知ることができるとはいえ,一画素毎の分光反射率を捕捉することは困難である.一方,最近工学分野で開発されたマルチスペクトルイメージング技術を用いれば,皮膚や粘膜のRGB画像から各画素の分光反射率を推定できる.そこで著者らは,既存の画像機器を用いて,皮膚や粘膜の所見を実物と同じ色で記録再現できる実物色画像システムを開発し,測色的に正確な色再現に必要な基礎技術の確立に成功した.</p><p> ただし,主観評価では安定した結果が得られなかったため,その原因を追究したところ,人間の眼の色順応が大きな影響を与えることが明らかとなった.</p>

収録刊行物

  • 医療情報学

    医療情報学 24 (1), 133-138, 2004

    一般社団法人 日本医療情報学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (4)*注記

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