画像解析による牛胸最長筋内脂肪交雑粒子のあらさに関する評価法の検討

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タイトル別名
  • Evaluation of Coarseness of Marbling in the Beef Ribeye by Computer Image Analysis
  • ガゾウ カイセキ ニ ヨル ギュウ キョウ サイチョウ キン ナイ シボウ コウザツ リュウシ ノ ア ラ サ ニ カンスル ヒョウカホウ ノ ケントウ

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抄録

脂肪交雑粒子のあらさを, 画像解析により主観でとらえたときのそれと符合するような評価方法について考案し, 新たに“あらさ指数”を提案すること, ならびに品種や性のあらさ指数に対する影響を検討した. 格付員によりBMSナンバーが5と判定された黒毛和種去勢牛11頭について, 第6~7肋骨間の胸最長筋画像を2値化した. 2値画像について画素の連結性を保持しつつ, 5, 10および20回の画像の細線化を行い, 線幅が1画素である細線を除去し, 残った画素数をカウントした. 複数の格付員による脂肪交雑粒子のあらさに関する肉眼による評価値と, 5回細線化することで算出されたあらさ指数のうちの一つとの相関係数は, 0.96と極めて高かった. 黒毛和種1,821頭 (去勢牛1,240頭, 雌牛581頭) および交雑種438頭 (去勢牛277頭, 雌牛161頭) の画像に関して, 5回細線化することで算出されたあらさ指数のうちの一つが上位であった画像については, いわゆる“かみあぶら”の存在が確認できた. 交雑種が黒毛和種に比較し, また, 雌牛が去勢牛に比較し, それぞれ有意にあらい粒子を呈することが示された (P<0.01).

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