地域コミュニティのサステナビリティからみた優良田園住宅の計画手法に関する課題考察

書誌事項

タイトル別名
  • Consideration of the Issues concerning Planning Methods of Quality Countryside Houses from the Viewpoint of Sustainability of the Local Community
  • 地域コミュニティのサステナビリティからみた優良田園住宅の計画手法に関する課題考察--富山市田園住宅開ヶ丘事業のケーススタディを通して
  • チイキ コミュニティ ノ サステナビリティ カラ ミタ ユウリョウ デンエン ジュウタク ノ ケイカク シュホウ ニ カンスル カダイ コウサツ トヤマシ デンエン ジュウタク ヒラキガオカ ジギョウ ノ ケース スタディ オ トオシテ
  • 富山市田園住宅開ヶ丘事業のケーススタディを通して
  • A Case Study of Hirakigaoka Housing Development in Toyama

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抄録

本研究は、NPOが優良田園住宅の供給に積極的・意欲的に取り組んでいる富山市田園住宅開ヶ丘事業に注目し、そのケーススタディを通して、農村地域における宅地開発の際に導入される優良田園住宅の計画手法が地域コミュニティへもたらす影響について、サステナビリティの観点から考察することを目的とした。その結果、主に以下の二つの課題が明らかとなった。(1)現行の『優良田園住宅の建設の促進に関する法律』が定める計画手続きによると、入居者が集落づくりに参加できるのは事業開始後となるため、建設計画作成の段階から入居者の意見を取り入れる本来の意味でのコーポラティブ方式を採用することは非常に難しい。(2)特定のライフスタイルを志向する人々を想定することが、住宅プランと入居者の家族構成の限定となり、そのことは、コミュニティを長期的な視野からみたときに、入居者の頻繁な入れ替わりへと繋がることが予想され、地域コミュニティのサステナビリティを弱める可能性がある。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 43.3 (0), 445-450, 2008

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (8)*注記

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