尿素を用いたバーク堆肥中でのポリ乳酸(PLA)の分解

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タイトル別名
  • Decomposition of polylactic acid in bark compost by using urea
  • ニョウソ オ モチイタ バーク タイヒ チュウ デ ノ ポリ ニュウサン PLA ノ ブンカイ

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抄録

ポリ乳酸(以下,PLA)は植物由来のプラスチックであり,生分解性を有する環境配慮型資材である。建設事業の緑化分野でも土嚢や防草シート等に使用されるが,その分解速度は遅く,分解に寄与する微生物も限定される。そこで本研究では,尿素を用いてPLA布を緑化基盤材や肥料として使用されるバーク堆肥中で分解させる手法の基礎検討を実験室内で行い,以下の結果を得た。1)バーク堆肥に尿素を添加すると,尿素の加水分解から生じたアンモニアによりPLAの分解が可能なこと。2)PLAの分解は温度とアンモニア濃度に依存性があり,アンモニア水溶液中で導出した分解予測式がバーク堆肥中でも使用可能なこと。3)尿素添加量5 wt%以内であれば土壌微生物の増殖は認められたが,バーク堆肥のアルカリ化が生じた。

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参考文献 (27)*注記

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