多機能性ポリマーを用いる環境低負荷型クロマトグラフィーシステムの開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Chromatography System Organic Solvent-Free Using Multi-Functional Polymers
  • タキノウセイ ポリマー オ モチイル カンキョウ テイフカガタ クロマトグラフィー システム ノ カイハツ

この論文をさがす

抄録

著者らは,温度をはじめとする外部環境変化に鋭敏かつ可逆的に応答し,自らの構造,機能を大きく変化させる多機能性ポリマーを基盤とするクロマトグラフィーシステムの構築と応用を研究している.本法は主に温度応答性ポリマーであるpoly(N-isopropylacrylamide)を高速液体クロマトグラフィーの分離担体に適用し,固定相表面の物理化学的性質を温度制御することで溶質の分離分析を達成している.大きなメリットの一つとして,従来法とは異なり,移動相に有機溶媒を使用せず,水系単一溶媒で分析可能であることから環境低負荷型の分離システムである点が挙げられる.更に本法は生理活性物質の構造,活性を損わない分離精製法,臨床現場での薬物リアルモニタリングなど,環境,医療をはじめとする幅広い分野へ応用可能である.

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 59 (3), 163-173, 2010

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (52)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ