腹腔鏡下胆嚢摘出術の開腹移行症例の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Laparoscopic–to–open cholecystectomy conversion at a Japanese prefectural university medical school

この論文をさがす

抄録

腹腔鏡下胆嚢摘出術における開腹術への移行症例につき検討した.2004年6月~2008年12月の腹腔鏡下胆嚢摘出術134例を対象とし,腹腔鏡手術完遂(LC群)と開腹移行(OC群,9例;6.7%)について比較した.LC群とOC群では年齢,性別,BMI,手術既往に差はなかったが,入院時白血球数(/μl)はLC群が6,333±2,007に対しOC群は7,960±4,021と高かった.術中出血量(ml)と手術時間(分)では,LC群が27±58.4と126±51であるのに対し,OC群は181±68と173±48.7とそれぞれ有意に不良で,術後合併症の発現に差はなかったが在院期間に影響がみられた.術前処置として胆嚢ドレナージは腹腔鏡手術の完遂に有用であった.また術前画像を再評価したところ,胆嚢壁の肥厚や頸部での結石嵌頓症例では開腹への移行傾向が強かった.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (14)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ