アイエーコールを用いた肝動脈化学療法と肝動脈化学塞栓療法が著効した多発肝細胞癌の１例

• 高橋 一広

  筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻消化器外科・臓器移植学分野

• 福永 潔

  筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻消化器外科・臓器移植学分野

• 小林 昭彦

  筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻消化器外科・臓器移植学分野

• 村田 聡一郎

  筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻消化器外科・臓器移植学分野

• 小田 竜也

  筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻消化器外科・臓器移植学分野

• 佐々木 亮孝

  筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻消化器外科・臓器移植学分野

• 大河内 信弘

  筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻消化器外科・臓器移植学分野

書誌事項

タイトル別名

• A case of multiple hepatocellular carcinoma successfully treated by transcatheter arterial infusion chemotherapy and transcatheter arterial chemoembolization using IA-call
• 症例報告 アイエーコールを用いた肝動脈化学療法と肝動脈化学塞栓療法が著効した多発肝細胞癌の1例
• ショウレイ ホウコク アイエーコール オ モチイタ カン ドウミャク カガク リョウホウ ト カン ドウミャク カガク ソクセン リョウホウ ガ チョコウ シタ タハツ カン サイボウガン ノ 1レイ
• A case of multiple hepatocellular carcinoma successfully treated by transcatheter arterial infusion chemotherapy and transcatheter arterial chemoembolization using IA-call®

抄録

アイエーコール^®を用いた肝動脈化学療法（TAI）と肝動脈化学塞栓療法（TACE）が著効した多発肝細胞癌の1例を経験したので報告する．症例は65歳女性．慢性C型肝炎で経過観察中にS7単発肝細胞癌を指摘され，S7亜区域切除術が施行された．術後7カ月目に約20個の両葉多発再発を認めた．マイトマイシンCを用いたTACEを約2年6カ月で6回施行し，一時腫瘍は1個まで減少したが，その後TACEでコントロール不良となり，多発再発を来した．そこでアイエーコール^®単剤によるTAIを行った．約2年6カ月で10回施行し，腫瘍の消失を確認した．最終投与6カ月後にS2の単発再発を認めたが，アイエーコール^®によるTACEで治療可能であった．その後半年間再発は認めず，腫瘍マーカーも正常であり，著効と判定した．手術からの全経過は約7年であった．本例のようにアイエーコール^®が劇的に奏効する例が知られており，その感受性を決定する腫瘍学的特性の解明が待たれる．<br>

収録刊行物

• 肝臓

  肝臓 51 (3), 119-126, 2010

  一般社団法人　日本肝臓学会

キーワード

• 多発肝細胞癌
• アイエーコール^®
• 肝動脈化学療法
• 肝動脈化学塞栓療法
• 薬剤感受性

詳細情報

• CRID: 1390282679769327744
• NII論文ID: 10026101369
• NII書誌ID: AN00047770
• DOI: 10.2957/kanzo.51.119
• ISSN: 18813593
• ISSN: 04514203
• NDL書誌ID: 10613594
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I10613594
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/kanzo/51/3/51_3_119/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2010149552
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可