〈重複障害のある難聴児への聴覚言語獲得支援〉発達障害を合併する事例への支援

• 濱田 豊彦

  東京学芸大学特別支援科学講座

書誌事項

タイトル別名

• Educational Support for Hearing-Impaired Children with Developmental Disabilities

抄録

文部科学省が実施した調査 (2002) において, 発達障害様の困難のある児童生徒が6.3%在籍していることが示唆された. ところが, 聴覚障害児の場合その発達障害合併事例の実態はつかめていない. それ故, 発達障害事例の人数をつかむための調査を行った. 全国の聾学校を対象にアンケート調査を実施した. その結果, LD様困難例が30.0%, ADHD様困難例が9.1%, 高機能自閉様の困難例が4.6%となった. いずれも聴児に比べ高率であった. <br>全質問項目を因子分析して困難を分類し, 因子得点を基に児童生徒をクラスタ分析した. その結果, 聾学校小学部では6つの群が抽出された. <br>クラスタの典型事例に対する指導経過を紹介した. 今後, 群化されたそれぞれの典型例と思われる事例について, 有効な支援方法を検討していくことが課題となると考える.

収録刊行物

• 音声言語医学

  音声言語医学 51 (2), 193-198, 2010

  日本音声言語医学会

キーワード

• 発達障害を合併する聴覚障害児
• クラスタ分析
• 教育的支援

詳細情報

• CRID: 1390282679876237696
• NII論文ID: 10026252189
• NII書誌ID: AN00034826
• DOI: 10.5112/jjlp.51.193
• ISSN: 18843646
• ISSN: 00302813
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2010212360
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可