新生児・乳児消化管アレルギーの病態―消化管局所における病態―

• 大塚 宜一

  順天堂大学医学部小児科

• 馬場 洋介

  順天堂大学医学部小児科

• 幾瀬 圭

  順天堂大学医学部小児科

• 山川 陽子

  順天堂大学医学部小児科

• 藤井 徹

  順天堂大学医学部小児科

• 青柳 陽

  順天堂大学医学部小児科

• 東海林 宏道

  順天堂大学医学部小児科

• 工藤 孝広

  順天堂大学医学部小児科

• 鈴木 竜洋

  順天堂大学医学部小児科

• 佐藤 洋明

  順天堂大学医学部小児科

• 清水 俊明

  順天堂大学医学部小児科

書誌事項

タイトル別名

• ANALYSIS OF FOOD PROTEIN INDUCED ENTEROPATHY IN INFANTS
• －消化管局所における病態－

抄録

消化管アレルギーは IgE 依存性，混合性，非依存性の３つに大別されるが，新生児・乳児消化管アレルギーの多くは，混合性もしくは IgE 非依存性と考えられ，細胞性免疫の関与が指摘されている．本疾患群は，好酸球，好中球，抗原特異的Ｔ細胞および IgE などが関与し複雑な病態を形成している．特に新生児期は，消化機能，腸管粘膜のバリアー機能が未熟で抗原が侵入しやすい上，新生児期に多く認められる好中球や好酸球血症は，これらが有する proteinase の存在を考慮すると粘膜障害やアレルギー発症因子のひとつと考えられる．新生児一過性好酸球性腸炎（NTEC）の存在にも留意しながら，病態を形成している effector 細胞が消化管のどの部分に分布しているどの細胞であるかを念頭に入れ，個々の病態を検討する必要がある．

収録刊行物

• 日本小児アレルギー学会誌

  日本小児アレルギー学会誌 23 (1), 18-24, 2009

  一般社団法人日本小児アレルギー学会

キーワード

• 即時型アレルギー反応
• 細胞性免疫反応
• 好酸球
• 好中球
• NTEC

詳細情報

• CRID: 1390282679452199552
• NII論文ID: 10026284258
• NII書誌ID: AN10064415
• DOI: 10.3388/jspaci.23.18
• ISSN: 18822738
• ISSN: 09142649
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2009143223
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可