書誌事項
- タイトル別名
-
- Thermal and Rheological Properties of Agaropectin Aqueous Solutions
- アガロペクチン スイヨウエキ ノ ネツテキ レオロジーテキ トクセイ
この論文をさがす
抄録
DMSO法を用いてアガロペクチン(AP)高含率試料から純度の高いAPを精製した.寒天および精製したAPを用いて,示差走査熱量測定およびレオロジー測定により寒天のゲル化に対するAPの役割について検討した.精製度が低いAPでは系中にわずかに含まれるアガロース(AG)の会合・凝集によりゲルを形成したのに対し,精製度の高いAPは単独ではゲル化能を持たず,ゲルを形成しないことがわかった.また,精製度の高いAPは,ゲル化能がないにもかかわらず,寒天のゲル形成を阻害するわけではなく,むしろAGのネットワーク形成を助ける働きを持つことがわかった.以上の結果から,寒天のゲル形成がAGの会合・凝集のみによるものではなく,APがAGの3次元ネットワークを補強することで寒天ゲルの特性に大きな影響を与えることが示唆された.
収録刊行物
-
- 日本食品科学工学会誌
-
日本食品科学工学会誌 56 (11), 591-599, 2009
公益社団法人 日本食品科学工学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282681385136384
-
- NII論文ID
- 10026293913
-
- NII書誌ID
- AN10467499
-
- ISSN
- 18816681
- 1341027X
-
- HANDLE
- 10076/11175
-
- NDL書誌ID
- 10429172
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可