書誌事項
- タイトル別名
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- Clinical characteristics of three cases with calciphylaxis
- 症例報告 当院[東京女子医科大学東医療センター]におけるcalciphylaxis3症例についての検討
- ショウレイ ホウコク トウ イン トウキョウ ジョシイカ ダイガク ヒガシイリョウ センター ニ オケル calciphylaxis3 ショウレイ ニ ツイテ ノ ケントウ
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抄録
Calciphylaxisは,中小動脈壁に石灰化を生じた結果組織の虚血をきたす疾患で,末期腎不全の重篤な合併症の一つとして知られる.急速進行性の組織の潰瘍,壊死をひきおこし,極めて予後不良な病態である.いまだにその発症機序は不明な点が多く,治療法も確立されていない.今回,われわれの施設では3例のcalciphylaxisを経験したため,それぞれの症例の経過を示すとともに,若干の考察を加え,報告する.症例1は66歳,男性,慢性糸球体腎炎による末期腎不全で7年来の腹膜透析中であった.両大腿内側,臀部,腰部,手関節に不整形の有痛性潰瘍が出現し,皮膚生検でcalciphylaxisと診断した.診断後,ビスホスホネート,チオ硫酸ナトリウムの投与などを行ったが,腹膜炎,DICを合併し死亡した.症例2は53歳,女性,糖尿病性腎症による末期腎不全で2年来の血液透析中であった.右下腿に小豆大の潰瘍が出現し,徐々に両側に拡大,激しい疼痛を伴うようになり,皮膚生検でcalciphylaxisと診断した.診断後,高気圧酸素療法を2クール施行し,潰瘍は改善傾向となり,退院した.症例3は72歳,男性,腎硬化症による末期腎不全で2年来の腹膜透析中であった.肺炎に対する入院前後より両下腿,亀頭部に有痛性の皮疹が出現し,皮膚生検でcalciphylaxisと診断した.診断後,高気圧酸素療法などの施行を検討していたが,腹膜炎,DICを合併し死亡した.全例で,プロテインCもしくはプロテインS活性の低下が認められ,二次性副甲状腺機能亢進症に対するビタミンD治療と,心房細動に対するワルファリン治療を施行していた.血清カルシウム値は,正常範囲内で推移していた.ワルファリンについては,ビタミンKの拮抗作用を有することがcalciphylaxisを誘発していると推測され,ワルファリン内服歴が,誘発因子の中で最も重要であると考えた.
収録刊行物
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- 日本透析医学会雑誌
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日本透析医学会雑誌 43 (1), 77-85, 2010
一般社団法人 日本透析医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204679615104
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- NII論文ID
- 10026316170
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- NII書誌ID
- AN10432053
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- ISSN
- 1883082X
- 13403451
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- NDL書誌ID
- 10574041
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可