インスリン導入後に抗GAD抗体の陽転と抗体価の上昇を認めた2型糖尿病の1例

• 伊藤 有史

  名南病院内科

• 藤田 亜紀子

  名南病院内科

• 辻村 文宏

  名南病院内科

• 中島 千雄

  名南病院内科

• 三宅 隆史

  名南病院内科

書誌事項

タイトル別名

• GAD Antibody Seroconversion after Initiation of Insulin Therapy Followed by Elevation of the Antibody Titer in a Type 2 Diabetic Patient
• 症例報告 インスリン導入後に抗GAD抗体の陽転と抗体価の上昇を認めた2型糖尿病の1例
• ショウレイ ホウコク インスリン ドウニュウ ゴ ニ コウGAD コウタイ ノ ヨウテン ト コウタイカ ノ ジョウショウ オ ミトメタ 2ガタ トウニョウビョウ ノ 1レイ

抄録

症例は75歳，女性．64歳時に2型糖尿病と診断され経口糖尿病薬が開始となったが血糖コントロール不良のため2年後にはインスリン注射が導入された．インスリン導入5年後に抗GAD抗体が陽性化し，その後経年的に抗体価が上昇をつづけた．インスリン導入10年後に施行したグルカゴン負荷試験でインスリン依存状態を確認した．本症例は1型糖尿病疾患感受性遺伝子を有さず甲状腺自己抗体が陰性であることから，加齢·肥満·高血糖など環境因子が複合的に自己免疫に影響をおよぼしたと考えた．またインスリン注射導入後に抗GAD抗体が陽性化したことよりインスリン製剤が自己免疫に関与した可能性も推測された．<br>

収録刊行物

• 糖尿病

  糖尿病 53 (1), 10-14, 2010

  一般社団法人 日本糖尿病学会

キーワード

• 1型糖尿病
• 2型糖尿病
• 抗GAD抗体
• インスリン

詳細情報

• CRID: 1390282679883230336
• NII論文ID: 10026317379
• NII書誌ID: AN00166576
• DOI: 10.11213/tonyobyo.53.10
• ISSN: 1881588X
• ISSN: 0021437X
• NDL書誌ID: 10580900
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I10580900
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2010140542
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可