書誌事項
- タイトル別名
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- Complications of Endoscopic Submucosal Dissection in Patients with Superficial Gastric Neoplasias
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抄録
胃腫瘍性病変に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の偶発症およびその予防を年齢別も含めて検討した。早期胃癌または胃腺腫250例269病変で,74歳以下187病変(69.5%),75歳以上で82病変(30.5%)であった。平均病変径は75歳以上では17.0mmで,74歳以下の14.0mmに比し有意に大きく,平均施行時間は75歳以上では58.2分で,74歳以下の47.2分に比し有意に時間を要した。後出血は15病変(5.6%)に認め,平均病変径は20.4mmと非後出血例の14.5mmに比し有意に大きかった。U領域2病変/31病変(6.5%),M領域3病変/105病変(2.9%),L領域10病変/133病変(7.5%)とM領域に比べてL領域で多い傾向がみられた。74歳以下で13病変/187病変(8.0%),75歳以上で2病変/82病変(2.6%)と74歳以下で多い傾向を認めた。穿孔は2病変(0.7%)にみられ,いずれも74歳以下で保存的に軽快した。一過性の発熱を2病変,著明な徐脈を1病変に認めた。胃ESDは,術前から術後まで合併疾患を含め的確に対応することにより,比較的安全に施行することが可能と考えられた。
収録刊行物
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- 日本腹部救急医学会雑誌
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日本腹部救急医学会雑誌 29 (7), 951-956, 2009
日本腹部救急医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679710487040
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- NII論文ID
- 10026325927
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- NII書誌ID
- AN10426469
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- ISSN
- 18824781
- 13402242
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可