穿孔性腹膜炎を併発した小腸GISTの1例

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  • A CASE OF GASTROINTESTINAL STROMAL TUMOR OF THE SMALL INTESTINE PRESENTED WITH PERFORATIVE PERITONITIS

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抄録

症例は62歳,男性.平成20年10月下旬より発熱症状あり,その後11月になり腹痛を認め,症状増悪したため当院受診.腹部CT検査で臍からやや尾側にかけて内部に気泡と液体貯留を要する直径約8cm大の腫瘍を認めた.消化管穿孔による腹膜炎,および腹腔内膿瘍の疑いで手術を施行したところ,腹腔内より中等量の膿性腹水とともに出血を呈しており,Treitz靱帯より約170cm部の小腸に認められた充実性腫瘤からの出血と考えられた.さらに,一部腫瘤近傍の正常腸管に穿孔を認めており,腫瘤を含め2カ所の小腸部分切除術を施行した.病理検査で腫瘤は小腸原発のGISTと診断された.今回われわれは穿孔性腹膜炎から発症し手術を施行した小腸GISTの1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

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参考文献 (36)*注記

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