脳卒中片麻痺者の体幹機能と日常生活活動(ADL)との関係について

  • 江連 亜弥
    リハビリテーション天草病院 リハビリテーション部
  • 原田 慎一
    リハビリテーション天草病院 リハビリテーション部
  • 小澤 佑介
    リハビリテーション天草病院 リハビリテーション部
  • 荻野 禎子
    NTT東日本伊豆病院 リハビリテーション科
  • 奥田 裕
    八千代リハビリテーション学院 理学療法学科
  • 内山 靖
    名古屋大学 医学部保健学科理学療法学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between Trunk Function and ADL of Hemiplegic Stroke Patients
  • 症例研究 脳卒中片麻痺者の体幹機能と日常生活活動(ADL)との関係について
  • ショウレイ ケンキュウ ノウソッチュウ ヘンマヒシャ ノ タイカン キノウ ト ニチジョウ セイカツ カツドウ ADL ト ノ カンケイ ニ ツイテ

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抄録

〔目的〕本研究は,脳卒中片麻痺者の体幹機能と日常生活活動との関係を明らかにすることを目的とした。また麻痺側機能との関係,FIMの運動項目,認知項目との比較,病巣別による体幹機能の違いも検討した。〔対象〕回復期脳卒中片麻痺者56名(平均年齢66.3±10.7歳)とした。〔方法〕体幹機能は臨床的体幹機能検査(Functional Assessment for Control of Trunk,以下FACT)を,ADLはFIMを,麻痺側機能はBrunnstrom recovery stageを用いて評価した。〔結果〕FACTとFIM合計は非常に高い相関が得られた。FIMの認知項目では体幹のみ高い相関が得られた。病巣別では中大脳動脈起始部,被殻,視床の病巣部位を比較したが,視床は体幹との相関がみられなかった。〔結語〕脳卒中片麻痺者のADLには麻痺側機能よりも体幹機能との関係が強いこと,認知機能とも関係があること,病巣により体幹機能が異なることが示唆された。<br>

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参考文献 (23)*注記

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