歩行時側方傾斜外乱刺激に対する反応動態  ‐高齢者と若年者の比較‐

  • 大沼 剛
    板橋リハビリ訪問看護ステーション
  • 橋立 博幸
    やまなしケアアカデミー
  • 牧迫 飛雄馬
    札幌医科大学 保健医療学部
  • 阿部 勉
    板橋リハビリ訪問看護ステーション 植草学園大学 保健医療学部
  • 鈴川 芽久美
    株式会社ツクイ 首都大学東京大学院 人間健康科学学科
  • 吉田 英世
    東京都老人総合研究所 自立促進と介護予防研究チーム
  • 島田 裕之
    東京都老人総合研究所 自立促進と介護予防研究チーム

書誌事項

タイトル別名
  • Postural Response to Lateral Perturbation while Walking -Comparison between Young and Older Adults-
  • 歩行時側方傾斜外乱刺激に対する反応動態--高齢者と若年者の比較
  • ホコウジ ソクホウ ケイシャ ガイラン シゲキ ニ タイスル ハンノウ ドウタイ コウレイシャ ト ジャクネンシャ ノ ヒカク
  • -Comparison between Young and Older Adults-
  • ―高齢者と若年者の比較―

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抄録

〔目的〕高齢者における転倒の多くは滑りやつまずきといった外乱刺激が加わった時に生じており,既存の評価指標では明らかにすることのできない転倒リスク保因者を,外乱刺激を与えることで発見できる可能性がある。そこで本研究では,新たに開発した歩行時側方傾斜外乱刺激装置を用いて,高齢者と若年者の外乱負荷応答の違いを明らかにすることを目的とした。〔対象〕対象は,高齢者群13名(年齢77.9±3.9歳),若年者群15名(年齢20.1±3.1歳)であった。〔方法〕測定は重心動揺計を用い,至適歩行速度での歩行中,不意に与えられた側方傾斜外乱刺激に対する反応を計測し,反応動態を高齢者と若年者とで比較した。〔結果〕重心の座標推移から加速度を算出した結果,高齢者群は若年者群に比べ,外乱刺激に対して姿勢バランスを保持する二次的な負荷応答が有意に小さかった。〔結語〕この指標が外乱刺激に対する高齢者と若年者の反応動態の違いを反映している可能性が示唆された。<br>

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参考文献 (24)*注記

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