自己免疫性肝炎の新しい国際診断基準の検証

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  • Investigation of simplified international diagnostic criteria for autoimmune hepatitis

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抄録

自己免疫性肝炎(AIH)の新しい国際診断基準について,多施設で集積した114例を用いて検討した.新しい診断基準では,抗核抗体の測定方法や組織診断の定義が明記されており注意が必要であった.Definite AIHと診断された症例は83例,probable AIHは22例で,約9割の症例は診断基準を満たしており,わが国においても多くの症例はこの診断基準で診断が可能であると考えられた.一方で,約1割にあたる9例は診断基準外となったが,これらの症例はIgG正常や自己抗体陰性の症例であり,このような非典型例では診断基準より外れる可能性があることを念頭において,診断基準のみに頼らず総合的に診断することが必要であると考えられた.<br>

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