耳鼻咽喉科と小児科の外来でみる小児の持続性咳嗽

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  • Interdisciplinary approach to children with prolonged cough

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抄録

  小児の 4 週間以上続く咳嗽の原因疾患として,小児科では喘息または咳喘息が多く,一般的な気管支炎や肺炎の他,百日咳,心因性咳嗽なども認められる。一方耳鼻咽喉科では副鼻腔炎が半数を占め,湿性咳嗽を生じていることから後鼻漏の関与が大きいと考えられる。またアレルギー性鼻炎は副鼻腔炎や喘息を合併しやすいという点で咳嗽との関連に注意すべきである。その他に,原発性線毛機能不全,異物,喉頭アレルギー,咽喉頭酸逆流症といったさまざまな疾患が長びく咳を引き起こし,さらには複数の疾患が合併することも少なくない。持続する咳嗽であっても原因疾患に対する治療により多くが改善することから,小児科と耳鼻咽喉科が連携して多方面からアプローチし,的確な診断と治療を行うことが重要である。

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