妊産褥婦の気分と対児感情との関連および「怒り-敵意」に関する要因

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タイトル別名
  • Correlation of Moods and Feeling for a Child in Pregnant and Parturient Woman, and the Influence Factor for " Anger-Hostility"
  • ニンサンジョクフ ノ キブン ト タイジ カンジョウ トノ カンレン オヨビ イカリ テキイ ニ カンスル ヨウイン

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抄録

本研究の目的は,妊産褥婦の気分が対児感情にどのように影響しているのかを明らかにすることである。妊娠末期まで正常に経過した妊婦69名を入院中・産褥1ヶ月と追跡調査した。結果,「活気」はどの時期でも接近感情と関連していた。妊娠末期の「抑うつ-落込み」「疲労」「混乱」は回避・拮抗感情と関連し,「怒り-敵意」は接近感情と負に関連していたが,産後と関連はなかった。逆に「緊張-不安」は妊娠末期の対児感情に関連なく入院中の回避感情に関連していた。入院中の「怒り-敵意」は回避・拮抗感情と関連し,その気分は産褥1ヶ月においては接近感情と負に関連し,妊娠末期・入院中に回避・拮抗感情を持っていた母親は産褥1ヶ月の「怒り-敵意」と関連していた。「怒り-敵意」は全ての時期で関連していた。気分が対児感情にどのように影響するかは時期により異なっており,妊産褥婦の気分は子どもに対する感情の予測に役立つことが示唆された。

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