患者の自殺・自殺企図に直面した精神科看護師のトラウマティック・ストレスとその関連要因

書誌事項

タイトル別名
  • Traumatic Stress of Psychiatric Nurses Who Witnessed Their Patients' Actual or Attempted Suicide and Its Related Factors
  • カンジャ ノ ジサツ ジサツ キト ニ チョクメンシタ セイシンカ カンゴシ ノ トラウマティック ストレス ト ソノ カンレン ヨウイン

この論文をさがす

抄録

本研究は,精神科病院において患者の自殺や自殺企図に直面した看護師の受けるトラウマティック・ストレスを明らかにすることを目的とした。岡山県と広島県の精神科病院に勤務する看護師458人にコーピング特性簡易尺度(BSCP),出来事インパクト尺度(IES-R)について質問紙調査を実施した。結果,患者の自殺・自殺企図に直面した経験のある看護師は267人(65.3%),内25人(9.4%)がIES-Rハイリスク群(PTSD)であった。PTSD要因としてサポートの有無の認識にやや関係性が認められた。実際に最も支えてくれたのはスタッフと回答し,職場に望むサポートでは「客観的で中立的立場の人の支援(相談)」を挙げていた。患者の自殺・自殺企図に直面した看護師の支援として,病棟スタッフをはじめとするサポートが必要で,更に中立的立場から当該看護師や看護チームを支援(相談)可能な援助者が必要であることが示唆された。

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (29)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ