高齢で補足運動野発作を発症した進行性核上性麻痺の１例

• 鴨川 賢二

  愛媛県立中央病院神経内科 現　愛媛大学大学院医学系研究科加齢制御内科学

• 奥田 真也

  愛媛県立中央病院神経内科

• 冨田 仁美

  愛媛県立中央病院神経内科

• 岡本 憲省

  愛媛県立中央病院神経内科

• 奥田 文悟

  愛媛県立中央病院神経内科

書誌事項

タイトル別名

• A case of progressive supranuclear palsy with late-onset supplementary motor area seizure
• コウレイ デ ホソク ウンドウヤ ホッサ オ ハッショウ シタ シンコウセイカク ジョウセイ マヒ ノ 1レイ

抄録

症例は75歳男性である．短時間の失声と無動をくりかえすため入院した．垂直方向の眼球運動制限，頸部・体幹の筋強剛，四肢のパラトニア，開脚小刻み歩行を呈していた．発作時には発語と動作が停止し，強直肢位をとり，吹き出し呼吸となって1分以内に回復した．発作中の意識は保たれていた．頭部MRIは進行性核上性麻痺とラクナ梗塞を示唆する所見であった．脳波では前頭葉徐波がめだち，¹²³I-iomazenil SPECTの3D-SSPで補足運動野近傍の集積が低下していた．カルバマゼピンにより発作は消失した．陰性運動現象を主徴とする補足運動野発作が高齢者においても発症しうることには留意すべきである．<br>

収録刊行物

• 臨床神経学

  臨床神経学 50 (7), 485-488, 2010

  日本神経学会

キーワード

• 補足運動野発作
• 陰性運動現象
• 進行性核上性麻痺
• てんかん
• ¹²³I-iomazenil SPECT

詳細情報

• CRID: 1390282680013376256
• NII論文ID: 130004504779
• NII論文ID: 10026525714
• NII書誌ID: AN00253207
• DOI: 10.5692/clinicalneurol.50.485
• ISSN: 18820654
• ISSN: 0009918X
• NDL書誌ID: 10773713
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I10773713
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2010288227
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可