血性心嚢液を伴い，ＦＤＧ‐ＰＥＴで高集積を呈した前縦隔デスモイド腫瘍の１例

• 橋詰 寿律

  独立行政法人国立院機構茨城東病院　外科

• 山本 純

  独立行政法人国立院機構茨城東病院　外科

• 島内 正起

  独立行政法人国立院機構茨城東病院　外科

• 濱本 篤

  独立行政法人国立院機構茨城東病院　外科

• 水渡 哲史

  独立行政法人国立院機構茨城東病院　外科

• 深井 志摩夫

  独立行政法人国立院機構茨城東病院　外科

書誌事項

タイトル別名

• Anterior mediastinal desmoid tumor

抄録

症例は53歳男性．胸痛を主訴に来院．胸部単純X線写真，CTおよびMRIで前縦隔に充実性の腫瘤を認めた．FDG-PET検査で高集積を認め前縦隔腫瘍と診断し，腫瘍および心膜，両側縦隔胸膜合併切除を行った．腫瘍は心膜を貫き，心嚢内に露出していた．血性心嚢液を100ml認めたが，細胞診はclass IIであった．病理学的にデスモイド腫瘍と診断された．術後縦隔に放射線を50Gy照射したにもかかわらず外来通院中に局所再発を来たした．その後，タモキシフェンの投与を行ったが効果なく術後2年4ヵ月で腫瘍死した．

収録刊行物

• 日本呼吸器外科学会雑誌

  日本呼吸器外科学会雑誌 24 (6), 901-905, 2010

  特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会

キーワード

• 縦隔腫瘍
• デスモイド腫瘍
• 心嚢液
• 前縦隔
• FDG-PET

詳細情報

• CRID: 1390282679337771008
• NII論文ID: 10026639569
• NII書誌ID: AN10467885
• DOI: 10.2995/jacsurg.24.901
• ISSN: 18814158
• ISSN: 09190945
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011005500
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可