全大腸に多発する浅い打ち抜き様の潰瘍を認めたアメーバ性大腸炎の1例

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  • AMOEBIC COLITIS WITH MULTIPLE PUNCHED OUT ULCERS IN THE LARGE INTESTINE

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抄録

症例は51歳,男性.粘血下痢で受診.大腸内視鏡検査で,盲腸からS状結腸まで白苔を伴わない浅い打ち抜き様の潰瘍が多発していた.直腸には辺縁が浮腫状に隆起し,汚い白苔を伴った潰瘍を認めた.生検組織検査で赤痢アメーバ原虫を認め,アメーバ性大腸炎と診断した.メトロニダゾールの投与で,すべての病変は改善した.浅い打ち抜き様潰瘍もアメーバ性大腸炎の多彩な内視鏡所見の一つと認識して診断を行うべきである.

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参考文献 (16)*注記

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