バトントワリング熟練選手のキャッチングにおける視線行動

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タイトル別名
  • Visual Behavior of Expert Baton Twirlers during Catching Tasks
  • バトントワリング ジュクレン センシュ ノ キャッチング ニ オケル シセン コウドウ

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抄録

本研究は,バトントワリング日本代表選手6名(男3,女3)を被験者として,キャッチング課題遂行中に計測した眼球運動データに基づき,バトンのキャッチングにおける視線行動を明らかにすることを目的とした.被験者は前方から矢状面内で回転をともなって投げられたバトンをキャッチする課題と,統制条件としてボールのキャッチング課題(5 m,7 m)を行った.眼球運動は,頭部に装着したアイマークカメラ(右眼)を用いて計測した.視線解析の結果から,バトンのキャッチング課題では,視線をリリースからおよそ100 ms後にバトンに移動させ,バトンの下側と中心エリアを走査した後,中心エリアを追視する追跡眼球運動がみられた.これはバトンのキャッチングにおける,ボールとは異なる特徴的な視線行動である.これによって必要な視覚情報を収集し,バトンと手が接触するまでの時間を予測判断していることを示唆した.

収録刊行物

  • 人間工学

    人間工学 46 (1), 31-36, 2010

    一般社団法人 日本人間工学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (32)*注記

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