高温環境における局所冷却時の生理応答―人体熱モデルによる解析と被験者実験―

書誌事項

タイトル別名
  • Physiological response to partial cooling in a warm environment-Numerical analysis and subject experiment-
  • コウオン カンキョウ ニ オケル キョクショ レイキャクジ ノ セイリ オウトウ ジンタイ ネツ モデル ニ ヨル カイセキ ト ヒケンシャ ジッケン
  • —Numerical analysis and subject experiment—
  • ―人体熱モデルによる解析と被験者実験―

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抄録

本研究では,高温環境に滞在する人体のある部位のみを冷却した場合に,冷却部位によって生理応答がどのように異なるかを明らかにするため,人体熱モデルを用いた解析と被験者実験を行った.解析では,冷却部位を頭部,体幹部,四肢部と変え,各部位の等面積の皮膚から等しい熱量を除去した場合の,生理応答の違いを検討した.解析の結果,頭部を冷却した場合には,頭部core温が低下して発汗量が減少することによって全身からの放熱量が少なくなり,他部位を冷却した場合よりも平均皮膚温や平均体温が高くなった.このことから,同程度の冷却を行う場合には,頭部を冷却するよりも他の部位を冷却する方が,全身からの放熱量は多いという仮説を導いた.一方,低温空気を送風することによって足部または頭部を冷却した被験者実験において,この仮説を支持する生理応答が確認された.<br>

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