地域在宅高齢者における自主活動への参加状況と心理社会的健康および生活機能との関係

書誌事項

タイトル別名
  • Relationships between participation in community activities and psychosocial and physical health of community-dwelling elderly
  • 地域在宅高齢者における自主活動への参加状況と心理社会的健康および生活機能との関連
  • チイキ ザイタク コウレイシャ ニ オケル ジシュ カツドウ エ ノ サンカ ジョウキョウ ト シンリ シャカイテキ ケンコウ オヨビ セイカツ キノウ ト ノ カンレン

この論文をさがす

抄録

目的 本研究は,集会所での自主活動への参加状況と心理社会的健康および生活機能との関連を明らかにすることを研究目的とした。<br/>方法 対象は,宮城県の農村部に在住の65歳以上高齢者の中から無作為に 1/3 抽出で得られた413人(2007年12月31日現在)である。初回調査が2008年 2 月に,追跡調査が2009年 2 月に行われた。2 回の調査ともに回答が得られた315人のうち,回答に欠損のない218人を分析に用いた。自主活動の参加が心理社会的健康および生活機能の各指標に及ぼす影響については,自主活動参加状況を独立変数,各健康指標を従属変数とするロジスティック回帰分析を用いて分析した。<br/>結果 自主活動への参加状況は,1 年間に 6 回以上参加の高頻度参加者が63人(28.9%),6 回未満参加の低頻度参加者が60人(27.5%),1 回も参加しない不参加者が95人(43.6%)であった。<br/> 自主活動の不参加者に比べ,高頻度参加者は抑うつ尺度(OR=0.34, 95%CI: 0.13–0.89),社会参加(OR=0.12, 95%CI: 0.05–0.29),老研式活動能力指標(OR=0.26, 95%CI: 0.08–0.78)の項目において有意にその機能低下を抑えていた。<br/>結論 高齢者の自主活動への参加は,不参加者に比べ精神的健康度や社会的健康度および高次の生活機能の低下を抑制することが示唆された。

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (35)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ