十二指腸球部に直接浸潤し,瘻孔を形成した肝内胆管癌の1例

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  • A case of intrahepatic cholangiocarcinoma drained through a fistula of the duodenal bulb

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抄録

症例は72歳女性,主訴は上腹部膨満感.CTでは肝門部と肝左葉に低吸収域を認めた.心窩部痛による内視鏡検査では十二指腸球部に潰瘍があり,生検で低分化型腺癌であった.エコーガイド下肝腫瘍穿刺細胞診でも低分化型腺癌を認め,肝内胆管癌としてgemcitabine単独療法を行った.化学療法後に十二指腸球部の潰瘍は瘻孔化し,著明に縮小した肝腫瘍はその内腔に空気を認めた.腫瘍の内容物が化学療法を契機に十二指腸球部瘻孔を介して排液されたというまれな経過を辿った肝内胆管癌と考え報告した.<br>

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参考文献 (16)*注記

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