農業排水路の改修が魚類相に与える影響

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タイトル別名
  • Impact of Drainage Channel Improvement Works on Fish Biota
  • 農業排水路の改修が魚類相に与える影響--生態系配慮工法を導入した大江排水路の事例
  • ノウギョウ ハイスイロ ノ カイシュウ ガ ギョルイソウ ニ アタエル エイキョウ セイタイケイ ハイリョ コウホウ オ ドウニュウ シタ オオエ ハイスイロ ノ ジレイ
  • —生態系配慮工法を導入した大江排水路の事例—
  • — A case study of Ooe drainage channel improved with eco-friendly works —

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抄録

魚溜工や魚巣ブロックといった生態系配慮工法の導入と水路床のコンクリート化が2001年度より進められた大江幹線農業排水路内において,これらの改修が魚類相に与える影響について検討し,導入された生態系配慮工法の効果を評価した.調査は,魚類相,水理,水質について,2003年から2007年にかけて継続的に実施した.その結果,産卵形態が魚溜工やコンクリート水路に適していると考えられるモツゴ,ヨシノボリ類,スゴモロコ類,カダヤシ等の相対的増加,不向きであると考えられるメダカ,カムルチー等の減少,水路全体の魚類個体数の若干の減少傾向と種数の増加傾向が示され,多様性を示す指数には大きな変化がないこと,改修後概ね3年から4年程度で魚類相変化が小さくなること,生態系配慮工法が魚類の生息場所あるいは非灌漑期の避難場所として一定量の効果があることが明らかとなった.

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