頸動脈過敏症を合併した頸動脈痛(carotidynia)の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of carotidynia with carotid sinus hypersensitivity
  • 症例報告 頸動脈過敏症を合併した頸動脈痛(carotidynia)の1例
  • ショウレイ ホウコク ケイドウミャク カビンショウ オ ガッペイ シタ ケイドウミャクツウ carotidynia ノ 1レイ

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抄録

症例は,右頸部の疼痛と頸部伸展・回旋時の血圧低下を呈した71歳の男性である.頸部血管超音波検査では右内頸動脈に高度狭窄をみとめ,造影CTでは頸動脈球部周囲に造影効果をともなう軟部組織陰影がみられた.18F-FDG PET-CTでは同部に一致した高集積をみとめ,頸動脈痛(carotidynia)と診断した.約2週間で疼痛は消失し,右内頸動脈の狭窄も中等度まで改善,血圧低下は消失した.頸動脈の動脈硬化に,carotidyniaによる頸動脈洞の血管壁肥厚と血管周囲の炎症が加わることで,頸動脈過敏症を発症したと考えられた.<br>

収録刊行物

  • 臨床神経学

    臨床神経学 50 (10), 714-717, 2010

    日本神経学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (23)*注記

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