頸動脈プラークにおけるＭＰＲＡＧＥ法と病理組織の比較検討

• 菱川 朋人

  岡山大学大学院脳神経外科

• 飯原 弘二

  国立循環器病研究センター脳神経外科

• 山田 直明

  同　放射線診療部

• 植田 初江

  同　病理部

• 伊達 勲

  岡山大学大学院脳神経外科

書誌事項

タイトル別名

• A comparison study of MPRAGE and histopathology of carotid plaques

抄録

「不安定プラーク」は病理学，症候学，外科治療などの多面性を有しており，頸動脈プラークイメージングはこれらを客観的に評価する役割を担っている．われわれはMPRAGE(magnetization prepared rapid acquisition with gradient echo)法を用いたMRIによるプラーク性状評価を行っている．MPRAGEと症候学との関係については，有意な相関が報告されている．その背景となるMPRAGEと病理組織の比較検討を行った．プラーク内最大信号比は壊死性コアおよびプラーク内出血と有意に相関した．高信号(胸鎖乳突筋より200%以上)は低信号より有意に壊死性コアが大きく，プラーク内出血の程度が強かった．今後，MPRAGEと外科治療合併症との関係を検証することで，MPRAGEがより論理的な内頸動脈狭窄症に対する治療戦略構築に寄与することが期待される．

収録刊行物

• 脳卒中

  脳卒中 32 (6), 611-613, 2010

  一般社団法人 日本脳卒中学会

キーワード

• carotid plaque
• MRI
• vulnerability

詳細情報

• CRID: 1390001204637305344
• NII論文ID: 10027895754
• NII書誌ID: AN0020186X
• DOI: 10.3995/jstroke.32.611
• ISSN: 18831923
• ISSN: 09120726
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011061487
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可