アルカリ金属ドープC<sub>22</sub>H<sub>14</sub>超伝導体

  • 久保園 芳博
    岡山大学大学院自然科学研究科・岡山大学エネルギー環境新素材拠点

書誌事項

タイトル別名
  • Alkali-metal-intercalated C<sub>22</sub>H<sub>14</sub>superconductors
  • アルカリ金属ドープC22H14超伝導体
  • アルカリ キンゾク ドープ C22H14 チョウデンドウタイ

この論文をさがす

抄録

<p>多環縮合芳香族炭化水素分子であるピセン(C22H14)結晶に,アルカリ金属原子をドーピングすると超伝導特性が観測されることを見いだした.得られる超伝導転移温度は,K3C22H14で7Kと18Kであり,Rb3C22H14とCa1.5C22H14で7Kである.これらの超伝導転移温度は有機物としては非常に高い.C22H14以外にも他の多環状縮合炭化水素へのアルカリ金属原子のドーピングで超伝導が観測されている.このことは,多環縮合炭化水素物質が新たな超伝導の基礎ならびに応用研究の舞台になることを示唆している.</p>

収録刊行物

  • 応用物理

    応用物理 80 (5), 411-414, 2011-05-10

    公益社団法人 応用物理学会

参考文献 (14)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ