湿式酸化によるN,P,K循環型バイオエタノール発酵システムの提案

  • 柳田 高志
    (独)産業技術総合研究所 バイオマス研究センター
  • 松村 幸彦
    広島大学大学院工学研究院エネルギー・環境部門

書誌事項

タイトル別名
  • Proposal for Bioethanol Fermentation System with N, P, K Recycling by Wet Oxidation
  • シッシキ サンカ ニ ヨル N P K ジュンカンガタ バイオエタノール ハッコウ システム ノ テイアン

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抄録

バイオエタノールの製造では,発酵微生物の生産は不可欠な工程である。微生物の生産工程では,菌体増殖に必要な窒素,リン,カリウム等の栄養素が投入されるが,一般的には,これらの栄養素は回収されることなく,プロセス外に排出されている。発酵後の菌体と発酵前の菌体の組成は基本的に同じであり,循環利用は可能である。本研究では,湿式酸化によるN,P,K循環型バイオエタノール発酵システムに関するシステム検討を行った。湿式酸化によって,生産されるエタノールの発熱量の2.3%相当のプロセスエネルギーで十分にN,P,K分を回収できる。基質消費量の削減による経済性向上は大きく,高い経済効率を有する循環型エタノール生産プロセスが実現できるものと考えられる。

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