書誌事項
- タイトル別名
-
- A CASE OF MULTIPLE GASTRIC CANCER COMPRISING SMALL CELL CARCINOMA AND ADENOCARCINOMA ASSOCIATED WITH GALLBLADDER CARCINOMA
この論文をさがす
抄録
症例は78歳,男性.心窩部痛を主訴に近医より紹介された.胃内視鏡では胃体上部,胃前庭部に隆起性病変を認め,生検で胃体上部の病変は低分化腺癌,前庭部は高分化腺癌と診断.深達度はいずれもMP以浅との判断であった.CT所見ではリンパ節並びに他部位への転移指摘なく,胆石を指摘された.術前診断は多発胃癌,胆嚢結石症で,腹腔鏡下胃全摘術,D2郭清,並びに胆嚢摘出術を行った.病理組織学的検査所見として胃体上部病変はCD56,synaptophysin,chromogrnin Aが陽性であり胃小細胞癌の診断,また胃前庭部病変は高分化腺癌,胆嚢は高分化腺癌であった.術後は順調に回復し,術後23日目に退院となった.胃小細胞癌は頻度としては全胃癌中0.06%~0.2%とされており,さらに重複癌の報告例は,同一臓器重複癌を含めて8例であった.その予後は合併する癌にもよるが,胃小細胞癌の進行に関係すると考えられた.
収録刊行物
-
- 日本臨床外科学会雑誌
-
日本臨床外科学会雑誌 72 (2), 519-524, 2011
日本臨床外科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204852627968
-
- NII論文ID
- 10028121509
-
- NII書誌ID
- AA11189709
-
- ISSN
- 18825133
- 13452843
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可