膝痛軽減を目的とした運動器の機能向上プログラムの有効性

  • 大渕 修一
    地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター東京都老人総合研究所
  • 小島 基永
    地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター東京都老人総合研究所
  • 新井 武志
    地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター東京都老人総合研究所 目白大学保健医療学部理学療法学科
  • 小島 成実
    地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター東京都老人総合研究所
  • 柴 喜崇
    北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科
  • 河合 恒
    地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター東京都老人総合研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of a motor function improvement program on alleviation of knee osteoarthritis
  • シツツウ ケイゲン オ モクテキ ト シタ ウンドウキ ノ キノウ コウジョウ プログラム ノ ユウコウセイ

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抄録

目的:本研究は,膝痛を持つ地域在住高齢者に対応する新たな運動プログラムを開発し,その効果を確かめることを目的とした.方法:地域在住高齢者で膝痛が有る37名(75±7歳)を対象に,週1回の教室と隔日の自宅での重錘負荷歩行を,痛みの認知を改善する方法と併せて3カ月間実施した.効果指標は,片足立ち時間,ファンクショナルリーチ(FR),Timed Up & Go,5 m歩行時間(快適・最大),膝関節伸展筋力,健康関連QOL(SF-36),日本版変形性膝関節症患者機能評価表(JKOM)とした.結果:JKOM総得点で有意な減少を認め(p<.01),下位尺度のいずれでも有意な減少を認めた(p<.05).また,膝関節伸展筋力,FRで有意な増加を認めた(p<.01).SF-36は,身体機能,日常役割機能(身体・精神),心の健康で有意な改善を認めた(p<.05).結論:本研究で示した新しいプログラムは,膝痛を軽減し対象者の活動性を高めることが示唆された.<br>

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被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (38)*注記

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