肝硬変に伴う門脈圧亢進症における小腸病変の検討

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タイトル別名
  • MUCOSAL FINDINGS OF THE SMALL INTESTINE IN PATIENTS WITH PORTAL HYPERTENSION DUE TO LIVER CIRROSIS : A CAPSULE ENDOSCOPY STUDY

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抄録

食道静脈瘤を合併する肝硬変症例の小腸病変について,カプセル内視鏡を用いて評価し,静脈瘤や肝予備能などの背景因子との関連について検討した.肝細胞癌の治療や静脈瘤の治療を目的に入院中の15例(平均年齢66.6歳,男/女;8例/7例,Child-PughA/B/C;8例/6例/1例,肝細胞癌合併8例)をLC群,同時期に検査した基礎疾患に肝硬変・門脈圧亢進症を有しない15例をcontrol群として比較検討した.全例でカプセルの滞留はなかった.LC群において,edema,erythema,telangiectasias,angioectasia like lesionsを有意に多く認めた.血管性病変をLC群の13例に認めたが(86.7%),小腸全域に多発していた症例は6例であった(40.0%).それらは食道胃静脈瘤や肝予備能との相関を認めず,食道胃静脈瘤出血の既往にのみ有意差を認めた.

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