経肛門的イレウス管自己抜去による直腸癌穿孔の１例

• 浜崎 景子

  日本赤十字社長崎原爆病院外科

• 中崎 隆行

  日本赤十字社長崎原爆病院外科

• 福岡 秀敏

  日本赤十字社長崎原爆病院外科

• 赤間 史隆

  日本赤十字社長崎原爆病院外科

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Rectal Cancer with Perforation Caused by a Trans-Anal Decompression Tube Being Pulled Out by the Patient Himself
• アレルゲン不活性化剤の開発
• アレルゲン フカッセイカザイ ノ カイハツ

抄録

症例は73歳，男性．2009年2月，便秘を主訴に近医受診．腹部CTにて直腸癌による閉塞性イレウスと診断され，経肛門的イレウス管を挿入された．同日夜にイレウス管を自己抜去し，強い腹痛と一時的な血圧低下を認めた．イレウス管を再挿入され，腹部CTを施行．腸管外に造影剤の漏出とイレウス管の脱出を認めた．直腸癌穿孔による穿孔性腹膜炎の疑いにて，当院に救急搬送された．来院時ショック状態であり，緊急にハルトマン手術を行った．腹腔内は便汁で充満し，穿孔部からはイレウス管のバルーンが露出していた．切除標本では直腸Rs部後壁に2型の腫瘍を認め，癌部に40×20mmの穿孔部を認めた．病理組織所見では高分化管状腺癌，pA，ly1，v1， pN0であった．経肛門的イレウス管による腸管穿孔の報告例は散見されるが，自己抜去による穿孔例は自験例以外に報告例を認めなかった．<br>

収録刊行物

• 日本大腸肛門病学会雑誌

  日本大腸肛門病学会雑誌 64 (3), 159-163, 2011

  日本大腸肛門病学会

キーワード

• 経肛門的イレウス管
• 直腸穿孔
• 直腸癌

詳細情報

• CRID: 1390001204856352128
• NII論文ID: 10027960881
• NII論文ID: 10029095170
• NII書誌ID: AN00285892
• DOI: 10.3862/jcoloproctology.64.159
• DOI: 10.4188/transjtmsj.64.159
• ISSN: 18829619
• ISSN: 18801994
• ISSN: 00471801
• ISSN: 03710580
• NDL書誌ID: 11055262
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I11055262
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/transjtmsj/64/3/64_159/_pdf
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/jcoloproctology/64/3/64_3_159/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011158464
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可