慢性骨髄単球性白血病の経過中に小腸出血をきたした1例

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  • A CASE OF SMALL INTESTINAL BLEEDING WITH CHRONIC MYELOMONOCYTIC LEUKEMIA

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抄録

慢性骨髄単球性白血病(CMML)に合併した小腸出血に対し術中内視鏡を併用して外科的止血術を行った1例を報告する.症例は80歳男性,CMMLに対する支持療法中に下血の出現を認めた.内視鏡検査や腹部CT検査,血管造影検査では出血点を同定しえなかったが,出血シンチグラフィにて小腸出血と診断した.開腹術を施行し,術中内視鏡にて小腸に多発潰瘍を認めたためそれらを含め盲腸までを切除した.病理組織学的に潰瘍底の粘膜下層に骨髄球・単球系細胞の浸潤を認め,粘膜の破綻にて生じた潰瘍からの出血と考えられた.CMMLは白血病の前癌病変とされ単球系の腫瘍細胞による臓器浸潤をきたし易いが,消化管における報告は少なく,比較的まれなものと考えられる.手術に際しては周術期合併症リスクに注意が必要であると考えられ,また出血点の同定と腸管切除範囲の決定に術中内視鏡は有用であった.

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参考文献 (26)*注記

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