乳癌術後３０年目に出現した孤立性肺転移の１切除例

• 岩渕 裕

  社会保険蒲田総合病院　外科

• 長束 美貴

  社会保険蒲田総合病院　外科

• 井上 達哉

  東京医科大学　呼吸器外科

• 内村 智生

  社会保険蒲田総合病院　外科

書誌事項

タイトル別名

• A case of lung metastasis from breast cancer 30 years after mastectomy

抄録

乳癌術後30年目に孤立性肺転移が出現した1例を経験した．症例は71歳女性．41歳時に左乳癌の診断で定型的乳房切除術を受けた．術後5年目以降は外来受診を自己判断で中断していた．2010年1月頃より咳嗽，喀痰が出現したため当院呼吸器内科を受診し，胸部CT検査で右肺S¹⁰に孤立性腫瘤影を認めた．胸腔鏡下に肺部分切除を行い，病理組織学的検査で乳癌からの転移と診断された．乳癌は，他臓器癌に比べて再発転移するまでの期間が長い症例が少なくない．しかし，術後30年以上経って再発した症例は極めて稀である．

収録刊行物

• 日本呼吸器外科学会雑誌

  日本呼吸器外科学会雑誌 25 (4), 388-391, 2011

  特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会

キーワード

• 乳癌
• 肺転移
• 晩期再発

詳細情報

• CRID: 1390001204359564672
• NII論文ID: 10029125371
• NII書誌ID: AN10467885
• DOI: 10.2995/jacsurg.25.388
• ISSN: 18814158
• ISSN: 09190945
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011266087
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可