多発性筋炎を合併した自己免疫性肝炎の1例

  • 林 学
    福島県立医科大学医学部消化器・リウマチ膠原病内科学講座
  • 阿部 和道
    福島県立医科大学医学部消化器・リウマチ膠原病内科学講座
  • 斉藤 理恵
    福島県立医科大学医学部消化器・リウマチ膠原病内科学講座
  • 佐藤 秀三
    福島県立医科大学医学部消化器・リウマチ膠原病内科学講座
  • 物江 恭子
    福島県立医科大学医学部消化器・リウマチ膠原病内科学講座
  • 菅野 有紀子
    福島県立医科大学医学部消化器・リウマチ膠原病内科学講座
  • 斎藤 広信
    福島県立医科大学医学部消化器・リウマチ膠原病内科学講座
  • 岩館 治代
    福島県立医科大学医学部消化器・リウマチ膠原病内科学講座
  • 高橋 敦史
    福島県立医科大学医学部消化器・リウマチ膠原病内科学講座
  • 大平 弘正
    福島県立医科大学医学部消化器・リウマチ膠原病内科学講座

書誌事項

タイトル別名
  • A case of autoimmune hepatitis with polymyositis
  • 症例報告 多発性筋炎を合併した自己免疫性肝炎の1例
  • ショウレイ ホウコク タハツセイ キンエン オ ガッペイ シタ ジコ メンエキセイ カンエン ノ 1レイ

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抄録

症例は72歳女性.これまで健診では異常を指摘されたことがなく,ここ数年間は受診していなかった.2009年9月頃から骨粗鬆症のため近医へ通院していたが,同年12月の血液検査にて肝障害を指摘され精査目的に紹介となった.抗核抗体陽性とIgG高値,肝生検組織にてinterface hepatitisとロゼット形成を認め自己免疫性肝炎(AIH)と診断された.また,下肢筋力低下と筋原性酵素の上昇が認められ,筋電図,筋生検組織所見にて多発性筋炎(PM)と診断された.プレドニゾロン20 mg/日により加療され,トランスアミナーゼ,筋原性酵素は速やかに正常化し,四肢筋力の改善も認められた.AIHはさまざまな自己免疫性疾患を合併することが報告されているが,PMの合併は比較的稀である.示唆に富む症例と思われたため,文献的考察も含め報告する.<br>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 52 (6), 344-350, 2011

    一般社団法人 日本肝臓学会

参考文献 (24)*注記

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